キレながら遊ぶ

院生エンジニアのインプット用アウトプット

札幌HoloLensミートアップ vol.3に参加しました

hololens.connpass.com

お世話になった方に誘われ,先日札幌HoloLensミートアップ(秋編)に参加してきました。僕自身はVRは完全に受け取り側の認識ですが,おもしろ話や体験に惹かれました。

バーチャルキャスト

まずはバーチャルキャスト代表取締役の方のバーチャルプレゼンをお聞きしました。恥ずかしながらVCが札幌の企業とは知りませんでしたが,KMNZの地上波番組や先日のTGSGREEブースでシステム自体はなんとなく知っていました。

VCの強みは個人的に「今既にここまで形になっている事」だと思っていて,ドワンゴとの提携の経緯から速さの理由を知られて面白かったです。

網膜走査型レーザーアイウェア(QDレーザ)

興奮しすぎて写真を撮り忘れたのですが,体験したのは以下のデバイスです。 www.moguravr.com

網膜に直接レーザーを照射し映像を見せる技術とそのメガネ型デバイスで,QDレーザが開発と販売を行なっています。 www.qdlaser.com

何より感動したのが,既存のスマートグラスやHMDとの根本的な違いです。先ほど挙げたデバイスは映像に目が焦点を合わせており,スマートグラスの場合映像に焦点を合わせると外の光景に焦点が合いません。一方網膜走査型は盲目に直接投影しており,焦点の距離に影響を受けません。

実際体験してみると,手元であったり遠くの景色を見ながらも,片目で初音ミクが踊っている映像をハッキリと視覚する事ができました。また映像背景の黒は光として投影されないため,視界では透明に映ります。

応用として視力の著しく低下した方に対してカメラ映像を直接投影する次世代眼鏡としての方向などもお聞きし,まるで小学生のように興奮していました。

現状挙げられる課題としては,水晶体レンズ中央に照射する必要があるためにデバイスをかける位置に大きな影響を受ける点です。水晶体の位置をトラッキングしようとするとその分デバイスが大きくなるなど,まだ悩ましい点も残っているようです。

個人的にはEver17というゲームの空というヒロインを思い出し感動していました。彼女はレジャー施設の案内用AIであり,施設内に張り巡らされた装置から観客全員に自分の姿を網膜照射で見せている架空の存在です。早くそんな時代になりませんかね。

空中力覚の体験

こちらは手に持つ事で押されている,又は引っ張られている錯覚を感じるデバイスです。

人間の感じる加速度はある閾値から急激に上げる/下がるそうで,振動の加速度を前後で差を作ることによって,一方向への加速度の身を感じるようになるそうです。

僕も体験してみた所,特に演技でもなく身体がよろめくほどの力を感じました。流石に他の人でそこまでの反応をされている方はいらっしゃいませんでしたが,応用例として回転であったりより複雑な力も感じられる展望もあるようです。

比較的強い振動を受ける必要がある点が幾分かの障害に感じましたが,航空エンジンの修理等振動が自然な状況を想定する方向性も考えられるとの意見をいただきました。

最後に

特に記事にするつもりが無かったために写真が少なかったのが悔やまれますが,他にもペンギンの群れを扱ったVRや純粋なHoloLensの体験なども行いました。

イベント自体は講演・体験共にエンタメから医療までバラエティに溢れており,とても楽しむことができました。これからも専門と離れたイベントもどんどん参加していけたらいいな。

さいごに美味しかったピザの写真を。