キレながら遊ぶ

院生エンジニアのインプット用アウトプット

自分の紹介

まずは記事を1つ書くのが大切ということで,プロフィール記事です。僕は現在(2018年10月現在)情報理工学を専攻する大学院生です。

横に広げてもアレなので,研究とハッカソン系に絞ってみました。

専門について

研究トピックとしては,

  • 分散並列処理(Hadoop/Spark)とリソース制御
    • 並列分散処理のStruggling TasksのCgroupsのリソース制御を用いた検証と再現(B4/M1)
  • 分散深層学習(Distributed SGD, Parameter Server)
    • データ並列の同期型分散機械学習におけるリソーススケジューリングの導入(M2)

を研究に扱っています。

分散並列処理とリソース制御の研究

並列分散処理におけるStruggling Tasks(遅くて他の足を引っ張る奴)を汎用的に発生させられるフレームワークを提案しようという研究です。仕組みとしてHadoopタスクをDockerコンテナで包み込む技術やCgroupsによるリソース制御を採用しました。正直研究としては背景と目的が定まっていない「やってみよう!」研究に終始してしまった印象です。

学んだ事を挙げるとすれば,

  • Sparkの研究をしたいならYarnは要らない
  • 低レイヤーの研究は間に多くを噛ませてはならない(振り回される)
  • OSSはバグが多いのでやり切るならCommitするくらいの覚悟がないと大火傷をする

とかでしょうか。ただカーネル機能や細かいリソース制御等の基礎から,大規模システムのエラーログと戦う経験は血肉にはなった気がします。

分散深層学習の研究

現在は分散深層学習の最適化の研究を行なっています。データ並列型の分散深層学習の同期(Synchronous)型には遅いworkerが他のworkerを待たせる問題がある訳ですが,これらをリソース再割当によって足並みを揃えさせる研究です。再割当には同一マシン環境下と言う状況が必要な訳ですが,近年はマルチGPU環境が増えているので,そこを対象としています。

JPHACKS(ハッカソン)への参加

ひょんな事からJPHACKと言うハッカソンイベントに平和堂というチームで参加していました。ありがたい事に出場2回共に北海道大会最優秀賞を頂き,AwardDay(決勝)まで進出させていただきました。

JPHACK2016

2016年は脈波センサー情報から酔い具合をグループで可視化し,自己認識と他者からの声かけを可能にするアプリ(のプロト)をチームで作りました。北海道大会最優秀賞,AJSスポンサー賞,イノベーター認定をいただきました。

2日間の開発で動画編集ばかりしていた気がしますが,開発初日の夜に撮影のため飲みに行ったのは楽しい思い出です。

2016.jphacks.com

JPHACK2017

2017年は加速度センサー情報から電車内での動きを記録し,痴漢冤罪の防止に取り組むアプリ(こちらもプロト)をチームで作りました。北海道大会最優秀賞,富士フイルムスポンサー賞をいただきました。

AwardDayでは「腕の動き以外の痴漢もある」等の0か1かの厳しい意見や,加速度センサーの普及の未来が見えない等懐疑的な意見を多数頂き,結構辛い記憶があります。あれから1年トラッキングセンサーが恐ろしい速度で出て価格も落ちてきているので,嬉しいです。

2017.jphacks.com

現在は幸い東京にて内定をいただいており,卒業のため研究をしています。

よろしくお願いしますね。